痔疾/漢方の和久堂

痔疾/漢方相談  漢方の和久堂

 
 
漢方の和久堂
 

痔疾は肛門周辺部に起こる病気ですが、その原因は体内の様々な臓器が関連しています。
2本足で立つ生活をしている人間の肛門部は心臓よりも低い位置にあります。よって肛門部に網目状に張り巡らされている静脈に圧力がかかり、鬱血(血液がうまく流れず、留まってしまう事)が生じてくるのです。

 
 痔には様々なタイプがあります
いぼ痔 脱肛(ぬけ痔) 切れ痔 肛門周囲膿瘍 痔ろう 肛門ポリープ
 痔核(いぼ痔)   脱肛(ぬけ痔)  烈肛(切れ痔)   肛門周囲膿瘍  痔瘻(じろう) 肛門ポリープ 

どのような状態にどんなお薬が適切かなど・・・
正しいくすりの選び方、服用法方、養生などについてはご相談下さい。
 

痔核(いぼ痔)

  • 痔の中で最も多い病気
  • 肛門静脈の血管の一部に血栓と呼ばれる血液の固まりができ手血液がうまく流れず、静脈に鬱血が起こり、いぼのように腫れあがってくる。
  • 便秘時の長時間のいきみや、妊娠などが鬱血を招くようになる。
  • 痔核は、できる場所によって内痔核、外痔核、中間痔核(歯状線のすぐ下にできたもの)に分けられる。

【外痔核】

  • 歯状線よりも外側にできたもの
  • 自覚的に肛門部の腫れ、ふくらみがあるのがわかる
  • 主な症状は痛みで、出血は少ない

【内痔核】

  • 歯状線よりも内側にできたもの
  • 痛みはなく、排便後に残便感や不快感あり
  • 主な症状は排便後時の出血(走るように出たり、ぽたぽたとたれたりする)
  • 痔核の脱出は脱肛へつながる
 

脱肛(ぬけ痔)

  • 肛門の粘膜が脱出したり、直腸の粘膜が脱出して、痔核が脱出したまま肛門内に戻らない状態。
  • 壮年者に多い痔核(いぼ痔)による脱肛(排便による脱出、重症になると排便時以外にも脱出する)と、衰弱した老人や虚弱児に多い肛門括約筋の弛緩による脱肛がある。

烈肛(切れ痔、さけ痔)

  • 硬い糞便にこすられたり、浣腸などの刺激によって歯状線より下部の肛門の粘膜に切り傷が入ったもの。
  • もともと便秘者が多い女性に多い痔疾。この場合便秘改善薬の共用も考えてみる必要がある。
  • 主な症状は排便時及び排便後の激しい痛み(重症の場合は排便後にも長く痛みが続く)。
  • 出血は少ないことが多いが、大量の出血の場合は貧血にもつながる。
  • 細菌感染による患部の悪化 肛門潰瘍につながる。

肛門周囲膿瘍

  • 大腸菌その他の腸内細菌による肛門周囲組織の感染・化膿渉
  • 肛門の浅い部分にできると、肛門の周囲が腫れ上がり、夜眠れないほどの強い痛みと発熱が生じる。
  • 肛門周囲膿瘍は痔瘻と関係が深い

痔瘻

  • 肛門周囲膿瘍が肛門の外側に腫れあがってきて自然に破れだしたりして、膿が排出した路(トンネル)ができる。
  • 膿が溜まっていれば、痔瘻の出口から少量の膿が流出し続けることになる。膿が排出されれば腫れは引くが、再び腫れてきて破れ、膿が出ることを繰り返す。
  • 膿が肛門周辺に出るとき痒みが生じる。(肛門掻痒症)
  • いつも不快感があり、難治である。

肛門ポリープ

  • 痔核と異なり、肛門小窩の繰り返す炎症により硬結したもの
  • 肛門部の不快感、異物感、排便時痛、出血、脱肛するようになる
  • ポリープになると、ポリープと共に痔核が脱出し、症状が憎悪する。

【痔を早く治すための養生法 】

◇ 規則正しい便通を
  • 食物繊維の多い食事をとり、便の量を増やす。(野菜、海藻類、いも類、豆類、きのこ類、そば等)
  • 規則正しい3度の食事、適度の運動
  • トイレは便意を感じてから行く
  • 便を無理に出しきろうとしない
  • トイレに長居をしない
◇ お尻を清潔に
お湯で洗い流すのが最良
◇ 入浴を充分に
お風呂の中で肛門ひきしめ体操(肛門をキュッキュッとすぼめる運動)
◇ 同一姿勢を続けない
体を伸ばしたり軽い運動を
◇ 酒、ビール、焼酎など、アルコール類は控える
肝臓に悪く働いて、お尻の鬱血になります。
◇ 辛いもの、香辛料など、刺激物はほどほどに
口に辛いものは、お尻にも辛いのです。
◇ 怒ると痔が悪くなる
怒る、イラつくことは、痔によくありません。
漢方では、こう考えます。
痛むときに炎症を鎮めて楽にしてくれるお薬はありがたいもの。しかしこれは一時的な症状を抑えるのにすぎません。手術をしても養生が悪いと再発する場合もあります。血行を改善することを考えず、痛みを抑えることばかりにとらわれていても痔疾は治りません。
痔を起こしている原因は、肛門だけではないのです。体内の様々な臓器が関連しています。
昔は、痔疾に「乙字湯」が使われていました。そして良く効きました。しかし、この「乙字湯」は戦国時代から徳川の初期にできた処方で、野戦をしていた武士に合うような強いタイプの向きのお薬でした。その後改良が加えられましたが、現代人には強すぎる薬方になっています。
 
様々な体質改善には・・・・・ 
 痔疾は、 気持よく排便することが改善の第一歩です。
便秘対策を考えましょう。
 痔疾は、お酒を飲み過ぎるて肝臓に負担をかけると、
肛門部の静脈にも鬱血が起こり、
痔疾の原因になります。 
 腹部の血行不良が原因の 女性の痔疾には、
血行・ホルモンの不良の女性病体質の改善を
  新陳代謝機能が低下して体力が落ちると、
痔疾が長引いたり、強度の出血や脱肛につながります。
 患部がジュクジュクする痔ろうや患部が化膿する肛門周囲膿瘍は、
皮膚病対策と同様に考えて・・・
 
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