きのこと健康/漢方の和久堂
     

     
きのこと健康

 
  4000年の歴史を誇る漢方の中では、キノコは古来より生薬として使われていました。霊芝(マンネンタケ)などがその好例で、漢方の最も古い薬物書「本草綱目」にも取り上げられています。そのほか、ブナやモミジの根に寄生する猪苓は利尿・解熱・止渇剤、松の根元に出る茯苓は心悸亢進・筋肉のけいれん・めまいなどに今でも処方されるなどいくつもあげられます。
明の時代の医師がシイタケを医療に用いて様々な治療効果をあげたことが記録に見られ、我が国でもそれが伝えられたのでしょう。江戸時代中期、京都の漢方医は次のように書き残しています。「椎茸は気を益し、飢えず、風邪も治し、お血を清む」
ヨーロッパでもキノコを薬用とする歴史は古く、遠く紀元1世紀のギリシャの医師ディオスコリデスがキノコの効用を説いています。
又、11世紀のドイツでも、樹木に生えるキノコ6種類をあげてその各々の効能を考察した書物が著されていました。
 
 
 
  キノコはなぜ体にいいのでしょうか。
そのなぞを解くカギは、キノコの持つ独特の糖質にあります。
植物にはブドウ糖や果糖といった糖質が含まれていますがこれらは“単糖類”です。それに対して、キノコの糖類はもっと高分子の構造を持っていて、これを"多糖類”と呼んでいます。β-グルカンというのは、キノコに含まれる何種類もの多糖類の中で、最もすぐれた薬効を持つ一群なのです。
このβ-グルカン群には、他の多糖類とは比較にならないほど高い免疫効果があります。具体的にいうなら、私たちの体内の免疫細胞をめざましく活性化させるパワーがあるということです。
 
 
 
  地球上のキノコ全てを分類すると、その数は6000種以上。食用になるのは全世界でも約300種です。
その中で、薬用キノコとして特におすすめできるものを17種選りすぐってご紹介します。                       
(驚異のキノコ健康百科より)
 
  アガリクス・ブラゼイ
  和名】カワハラタケ
【学名】Agaricus blazei Murrill
【成分】β-グルカン、ビタミンB2、ビタミンD、カリウム、蛋白質、リノール酸、酵素、マグネシウムなど
元はブラジルのサンパウロ郊外の山地にだけ自生していて、原住民が食用にしていました。1965年に現地の日系人が日本へ持ち帰り、人工栽培されて有名になりました。
 
  アギダケ
  【和名】アギダケ
【学名】Pleurotus jp takizawa
【成分】β-グルカン、ナイアシン、エルゴコレステロール、ビタミンB1、カルシウム、カリウム、鉄、リン、ナトリウム、他

薬用植物である阿魏の根茎上部で栽培した菌を利用した新種のキノコです。
βグルカンが100g中24.5gと、豊富に含まれています。
 
  オオヒラダケ
  オオヒラ茸【和名】オオヒラダケ
【学名】Pleurotus cystidiosus miller
【成分】塩基、糖、燐酸の複合体であるヌクレオチドが豊富に含まれています。

広葉樹の枯れ木や切り株に群生する担子菌類(多細胞の菌糸から成るキノコ)で、ヒラタケのやや大型のものを指します。
古くから食用として親しまれているキノコで『今昔物語』などのその記述がみられます。
ちなみに、シメジとして市販されているのはこのキノコを瓶栽培したものです。
 
  白樺茸(チャーガ)
 白樺茸(チャーガ) 【和名】カバノアナタケ
【学名】:Inonotus obiguus
【成分】多糖類、サポニンなど

ノーベル賞を受けたロシアの作家ソルジェツィンの小説『ガン病棟』に"チャーガ”と呼ばれるキノコ(白樺に生える)が腫瘍の成長を抑え、ガンも予防するという話が出てきます。それがこのシラカバダケです。
 
  カワラダケ
  カワラ茸 【和名】カワラタケ
【学名】:Coriolus verscolor (fr) Quel
【成分】多糖体、ステロイド類、食物繊維、多糖蛋白複合体、不飽和脂肪酸、

サルノコシカケ科の仲間です。
そのエキスからクレスチンという制ガン物質が見つかったことで注目を浴びました。クレスチンは、体内で働く免疫T細胞を強化する性質があります。

 
  白キクラゲ
  白キクラゲ 【和名】シロキクラギ
【学名】Tremella fuciformis Berk
【成分】多糖類、鉄分、カルシウム、カリウム、ビタミンD など

中国では昔から、不老長寿の薬として珍重されてきました。また、強壮薬としてもつかわれていたようです。
桑、エンジュ、ザクロなどに生えるキノコで、その生える木によって作用が異なります。
 
  梅寄生茸
  梅寄生茸 【 和名】コフキサルノコシカケ
【学名】Elfvinga applanata(pers)karst
【成分】エルゴステロール、ユビキノ、ジヒドロエルゴステロール など

地方によってはサルノコシカケ、あるいはサルタケとも呼ばれ、春から秋にかけて広葉樹の幹の側面に生えます。
昔の農家では、このキノコを乾燥したあと、煎じて飲んだりしていました。
漢方で『梅寄生』という生薬がこのキノコです。。
 
  しいたけ
 しいたけ 【和名】シイタケ
【学名】Lentinus edodes singer
【成分】エルゴステリン(ビタミンD2の前駆物質)、蛋白質、多糖類、ビタミンB群、食物繊維、亜鉛、マンガン、カリウム、グアニル酸 など
シイタケが人間の免疫システムを活性化させることを最初に突き止めたのはアメリカ人でした。1960年にミシガン大学の科学教授が研究レポートを発表しました。
 
  タモギ茸
 タモギ茸  【和名】タモギタケ
【学名】Pleurotus cornusopias(Pers)Rolland
【成分】β-グルカン、食物繊維、鉄分、カルシウム など


梅雨期から晩夏にかけて東北地方や北海道に限って自生するシメジ科のキノコです。落葉樹のヤチダモやニレの倒木などに発生し、鮮やかな黄色のかさが特徴になっています。
ふつう45~60日間かかるのに、このキノコは、20日間で栽培できます。
タモギ茸に含まれるβ-グルカンは100g中20.3gという特筆すべき含有量で、これはアガリクスのそれを上回っています。

 
  舞茸
(チョレイマイタケ)
 舞茸 【和名】チョレイマイタケ
【学名】Grifola umbellata(Fr)pilat
【成分】エルゴステロール、ビオチン など

“猪苓”とはイノシシの糞のこと。このキノコのかさが、中心部の下に隠れているゴツゴツした菌核がそんな形に見えるところからこの名がつきました。
成分のエルゴステロール、ビオチンなどの物質には利尿作用があるので、排尿困難、浮腫などの症状によく用いられます。
 
  ハナビラ茸
 ハナビラタケ【和名】ハナビラタケ
【学名】Sparassis crispa
【成分】βーグルカン、ビタミンB2、ビタミンD、食物繊維、蛋白質、鉄分 など

まるで花びらにおおわれたような美しいキノコ。白いボタン状で、夏から秋にかけてマツやモミの幹や切り株に生えるその姿は珊瑚のようでもあります。
味も食用キノコとして一級品。
βーグルカンの含有量は100g中43g。この数字はキノコの中でもトップクラスです。
 
  舞茸
 舞茸 【和名】マイタケ
【学名】Grifola frondosa(Fr)(pirs.exFr)
【成分】β-グルカン、ビタミンB1、B2、ビタミンD、ナイアシン、食物繊維、亜鉛、銅

名前の由来は、平安時代の『今昔物語』に、「このきのこを食べた者が嬉しくなり、踊り舞った」と記されていることから、と言われています。
マイタケの持つβ-グルカンは、95%が糖で5%が蛋白で成り立っていますが、ガン治療の場合の化学療法剤による副作用を軽減することが、日本薬学界の研究によって明らかになっています
 
  松茸
松茸  【和名】マツタケ
【学名】Tricoloma matsutake lto et lmai
【成分】蛋白質、エルゴステロール、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンD2、食物繊維

「香りマツタケ、味シメジ」と言われますが、その絶妙な歯ざわりの良さで味もまた格別なのが、“キノコの王様”マツタケです。
秋にアカマツの根元に生えますが、発生条件が厳しいために群生せず、キノコ狩りの際は“宝探し”の様相を呈します。
 
  紫シメジ
  紫シメジ【和名】ムラサキシメジ
【学名】Lepista nuda
【成分】β-グルカン、食物繊維 他

ふつうのシメジが白いユリのようなシンプルな外観なのに対して、こちらは全体が淡いラベンダーで美しいキノコです。晩秋の頃に雑木林で群生しているのを見ることができます。
かさは直径5~8cm。茎の根元がふくらんでいます。味もイヤミなくさっぱりしていて、とても口当たりがよいキノコです。
 
  メシマコブ
 メシマコブ 【和名】メシマコブ
【学名】Phellinus igniarus(L.exfr)Quel
【成分】多糖体、脂肪酸、アミノ酸、核酸、酵素 など

漢名を“桑黄(そうおう)”と言い、桑の木に生えるキノコです。長崎県にある男女群島の女島に野生の桑が多く、そこに寄生するコブのような形をしたキノコであることが名前の由来です。
漢方では古くから利尿剤に使われていました。
1960年代に国立がんセンターが行った16種のキノコの「ガン増殖抑制阻止テスト」で96.7%と言う数字を示しました。
 
  ヤマブシ茸
 ヤマブシキノコ 【和名】ヤマブシタケ
【学名】Hericiumerinaceus(Bull.xefr)Pers
【成分】必須アミノ酸8種、リノール酸、β-グルカン、食物繊維 ビタミンB群、ビタミンD、エルゴステロール など

かさがなくて、まるでハリネズミのような外観のユニークなキノコです。秋にブナやミズナラの枯れ幹に生えますが、年々少なくなり、今では“幻のキノコ”などと呼ばれています。
 
  霊芝(レイシ)
 霊芝 【和名】マンネンタケ
【学名】Ganoberma lucibum(w.curt.exFr)Karst
【成分】βーグルカン、アミノ酸、エルゴステロール、アルカロイド、ガノデラン、ボルバトキシン、糖蛋白、ビタミン類、ゲルマニウム、テルベノイド、ペプチドグリカン

サルノコシカケ科のキノコで、2000年も前の中国の薬学書『神農本草経』にすでに登場し「万病に聞く特別のキノコ」と記されています。
 
 (驚異のキノコ健康百科より)

 
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